@オーディション大学
オーディションの基礎からみんなで学ぼう
LESSON50更新日:2023.03.25
主催者に聞いた!大アンケートコーナー「書類審査で落とした理由」(舞台編)
今回は舞台オーディション主催者を対象に、書類審査で落とした理由のアンケート結果を紹介していきます。
なお実施したオーディションの応募者は、必ずしも当サイトの応募者かどうかは分かりませんのでご了承ください。
舞台のオーディションで合格したい方はぜひ最後までご覧ください。
審査員が落とす理由6選
アンケート結果から、審査員が落とす理由は主に以下の6つが読み取れます。
●応募要項を見ているか
大前提として、募集側(主催側)の応募条件・必要書類の内容を理解して提出いただいているかどうか。必要箇所の記載漏れや、必要書類の不足(宣材はバストアップ+全身の合計2点と記載していても1点のみの送付等)がある方は落とすことがあります。
記入漏れや書類不足が発生してしまうと、問答無用で落とされてしまいます。
基本バストアップと全身の2枚を送ることが多いですが、オーディションによってはそれ以外の写真を求められることもあります。
●マナーはあるか
舞台はスタッフキャスト全員での共同作業ですので、最低限のマナーや常識を備えているか、募集内容を理解しているか書類にてチェックしております。
書類で審査することはありませんが親切に丁寧に書類を記入していなければ通さないと思います。
書類というよりも書類を送ってくるメールで落とすことが多い。
挨拶が無かったり、時間の配慮が無かったり。オーディションに応募することや、企業にメールすることが初めてなのだとしても一生懸命調べてできる限り気を遣った文章と何も考えずに送ってきた文章は見れば一目瞭然でわかります。
案外マナーを重視している審査員は多いことがわかります。
舞台成功には、関係者全員の協力が欠かせません。
そのため「他キャストと円滑にコミュニケーションが取れるか」「場の雰囲気を乱す人でないか」などが事前にチェックされますので注意しておきましょう。
●オーディションへの熱意
書類審査において、背景に自宅や友人とのショットなど、オーディションに提出する意識の低さを感じさせるものだった。
志望動機や過去の出演作から、「役作りにおいて、時代背景等をきちんとリサーチできる人かどうか、こちらの作風に合っているか、こちらの作風を好きな人かどうか。」をチェックしています。
書類審査の段階から「本気で挑んでいるか」が判断されてしまいます。
単にセリフを渡されて読み上げるだけが舞台の仕事ではありません。
舞台への理解や演出家に合わせた演技が求められます。
しっかりとリサーチしていることが伝わる書類が望ましいです。
●配役との相性
どのような作品に出演経験があるのか、志望動機は何かと、容姿が役のイメージに合っているかを重視しております。
出演経験や志望動機、写真から得意な分野を知り、任せた役をしっかりと最後まで演じてくれるかが評価されます。
また強気な人物像を求めているのに、大人しめの印象の写真であると容姿のミスマッチを起こしかねません。
●経験・スキル
応募書類がA4サイズ(2枚まで)のPDFファイルにまとめられているか。基本的なデジタルスキルがあるかどうかをチェックしています。これができていないと、連絡がうまくとれなかったりする可能性があると思っています。
経歴に関しては演出家のお名前が参考になったりもするので記載してあると尚目がいきやすいです。
経験者であるかどうかは書類審査時点ではそこまで重要視されていないことがわかります。
つまり、その人をイメージする材料として実績が確認されるというだけなのです。
そのため未経験者は好きな演出家の作品と絡めつつ書類を作成して自身のイメージを伝えてみてはいかがでしょうか。
他にもExcelやWordの使い方、24時間以内に返信するなど簡単なビジネススキルなども求められます。
●その他
他にも、役に活かせる特技の有無や写真の加工、主張の強さなどもチェックされます。
特技によって、役の幅・可能性も広がるのでそこは意外と見ています。
宣材写真の加工が目立つなど、ご本人のナチュラルな魅力がわからない場合は面談に進めにくいです。
写真で、「作品づくりよりも、自分が好き」というのが見えすぎている人は、書類で落としています。自撮り写真しか載せていない人は、全員では無いですが、落とす場合が多いです。(他者に自分を見せる意識が低く、プロモーションにコストをかけない人と判断しています。)
役に活かせる特技があれば演技の幅が広がりますし、現実味を帯びてきます。
自分をよく見せる加工や主張が強い方も敬遠されるようです。
合格には多角的な視点が重要
自分の主張以外に審査員や舞台を見に来るお客様の目線に立つことがオーディション合格の鍵であることがわかりました。
良かれと思った行動が審査員側からは悪評価だった、というケースもコメントで目立ちましたね。
さらにマナーなど当たり前のこと以外に、配役への理解も重要です。
配役を理解することで、オーディションで求める人物像がわかり、合格への戦略も立てやすくなります。
応募の前には自分・審査員・お客様の3つの視点を考えながら書類を作成しましょう。
応募するオーディションごとに重要視されるポイントは異なります。
以下の記事も参考に御覧下さい。
参考記事
ご自身の希望するキャリアと同じオーディションを確認することで、書類審査合格へのポイントも見えてくるはずです。
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