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LESSON31更新日:2022.06.10
芸能界のパワハラ・セクハラ今昔 その1
ここ数年パワハラやセクハラなど「〇〇ハラスメント」に対する意識が高まってきていますが、無くなったとは言えないのが現状です。
芸能界は昔、狭く排他的な業界といわれており、先輩・後輩やプロデューサー・タレントなどの上下関係がはっきりしていました。
そのため、今では考えられないような事例がいくつも存在していました。
海外でもハリウッド女優が著名プロデューサーからのハラスメントを告発したことが話題となり、その告発をきっかけに、ハラスメントへ反対する「#Me Too運動」がSNSで活発化したことは記憶に新しいのではないでしょうか?
今回はパワハラやセクハラに遭わないための予防対策を、『現在も残っている可能性がある過去の事例』を振り返り解説したいと思います。
芸能界のパワハラ・セクハラ事例
●準備の遅いスタッフをプロデューサーや出演者が大声で怒鳴りつける
AD(アシスタントディレクター)とプロデューサーや出演者との上下関係が刷り込まれ、ADが軽視されていた事例がありました。
平成以降の実際の現場では、ADさんへ注意するプロデューサーも見受けられましたが、筆者は怒鳴りつけの現場は見たことがありませんでした。
ただタイムスケジュールなどが決まっている現場もあるため、一定の緊張感はあったように思います。
芸能界だけでなく、オフィスでも「必要以上に怒鳴る」が昔まかり通っており、パワハラの代表格といえそうです。
●仕事の話をする口実で、お酒の場やデートに誘われる
親睦を深めるのは大切ですが、必要以上にプライベートでの付き合いを求められていたという事例もあります。
確かにスタッフや出演者を集めて、親睦会や打ち上げを行うこともあります。
しかし、仕事の話をお酒ありきで話すのはいかがなものでしょうか?
仕事が欲しいタレントやモデルも「仕事のチャンスを逃したくない」と誘いに乗ってしまっていたこともあるようです。
芸能界で仕事をもらうためには、営業をかけることも必要ですが、お酒やデートを活用した営業は、100%信用しない事が大切です。
●衣装を渡され、男性ディレクターの目の前で着替えさせられる
今では考えられない事例ですね。
通常は男女別の控え室が用意されているものですが、「その場で」というのは今なら大問題でしょう。
モデルで何十着も着替える必要がある場合でも、必ず別室で着替えていましたね。
タレントの立場が弱かったり、ディレクターへ周りが逆らえなかったりした背景があると考えられます。
パワハラやセクハラに遭わないために
今回は、現在も残っているかもしれないパワハラやセクハラの過去事例を紹介していきました。
昭和、平成、令和と時代が移り変わるにつれて、ハラスメントへの意識は高まっているものの自衛も必要です。
仕事内容やスタッフの対応がおかしい気がする、など小さな違和感を見逃さないようにしておくことが、パワハラやセクハラ対策にも有効です。
「契約書の内容におかしな点はないか?」なども確認しておきましょう!
契約書に関する基本ガイドは以下で解説しています。
事務所や出演契約の前には確認しておくことをおすすめします。
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