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LESSON30更新日:2022.05.27

何故、声優には舞台出身者が多いのか?

何故、声優には舞台出身者が多いのか?

一躍人気の職業となった声優。
歌手、タレント活動などマルチに活躍している声優さんも多いですよね。
そんな中、現場では実力派の舞台俳優が多く抜擢され続けています。

今回は、なぜ声優には舞台出身者が多いのか?
その辺りを解説していきたいと思います。

もともと声優は、舞台俳優の副業だった?

昭和初期のラジオ全盛の時代、ラジオドラマを演じるのは専門の劇団や放送局の劇団員・ラジオ俳優と呼ばれる方達でした。
それがテレビ時代へと移り変わり、吹き替えやアニメのアフレコを行う役者が現れ「声優」というジャンルが定着しました。

副業

ちなみにアメリカでは俳優の仕事の一部という捉え方でしたが、近年では声優を専門とする役者が増えてきています。
[参考:wikipedia]
アニメ大国、日本の影響を受けているのかもしれませんね。

アフレコ

厳密には舞台俳優から、社会現象となるアニメ作品や視聴者側の意識の変化により、声優専業化が進んでいったとみられます。
今は逆に声優から2.5次元舞台俳優などへ活動の幅を広げる方が多くなってきました。

舞台俳優には声優が最初に学ぶ基礎が備わっている?

●演技力、読解力、想像力

生の舞台で役を演じきるには、確かな演技力が求められます。
声だけでなく全身で、そして五感を意識して演じています。
さらにストーリーを深く理解し、役を作る為の読解力とそれを伝えられる想像力も必要といえます。

演技

●発声

最後列の観客にも届くよう、発声に必要な滑舌声量などの技術も求められます。
日々の積み重ねによって鍛えられるので基礎練習を継続する精神力も必要となってきます。

発声

●コミュニケーション能力

長い稽古期間や地方公演など、共演者や関係者と過ごす時間が長いのが舞台の特徴のひとつです。
自然にコミュニケーション能力がつき、現場における周囲との人間関係が円滑に運び、仕事がしやすくなる環境を自分で構築できるようになります。

コミュニケーション

このように舞台俳優には声優が最初に学ぶ基礎が備わっていることがわかります。

声優と舞台俳優の共通点

一見すると声優は声だけで、舞台役者は体全体で表現しているので、共通点が無いように思われるかもしれません。
しかし、声優も舞台役者も体全体を使って演技をしています。

人に見聞きしてもらう環境が違えど、お互いに表現者であることに違いはありません。
実際、声優の養成所に通いながら舞台に出演している方も沢山いらっしゃいます。

舞台

声優を目指している方は舞台等にも挑戦してみてはいかがでしょうか。
表現者としての幅は広がり、プロの声優として一歩近づけるかもしれません。

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